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by cafe_9s1204

9条について思うこと(k.s.)

 最近、9条についても改憲した方がいいと考える人が、とくに若年層を中心に増えてきました。これは、自分の周りでも感じます。ですが、これらの人びとも、なにも戦争がしたくて改憲に賛成しているわけではない。「中国や北朝鮮の動きが不安だから」といったような消極的理由で、改憲に賛成している人が多いのではないだろうか。
 
 だから、「9条を変えたら日本は戦争する」とか訴えても、相手からの同意はなかなか得られないし、「北朝鮮に攻める経済力はない、脅威じゃない」と言ったところで、「そんな保障はない」と返されて、「脅威じゃない」、「いや、脅威だ」といった水掛け論になってしまう。実際、日本もアメリカには国力で圧倒的に弱いと分かっていたのに、軍部はその事実を隠蔽した上で、宣戦布告したわけですし。

 いったん相手の立場に立った上で、「改憲は周辺諸国と戦争をする可能性を減らせるのか」といったような問いを立てることも必要だと思います。改憲すれば安全だという発想には、「周辺諸国が日本の改憲をどう見るか」ということへの配慮が、決定的に欠けています。日本の改憲は周辺諸国が軍事力を拡大することを正当化するだけであり、(あるとすれば)周辺諸国の日本への脅威を高めるだけではないでしょうか。

 それから、9条改定をストップできたとしたら、その後にどんなことができるのかといったことも考える必要があると思います。最近では「9条を他国にも広げよう」といった主張が増えてきました(北区・上京区の平和サークル「9ぴぃ」も正式名称は、「憲法9条を世界にひろげるネットワーク」です)。こうした傾向はいいことだと思いますが、現在、日本には在日米軍が展開し、「核の傘」に守られていることについての反省がなければ、「9条を広げる」といった主張もウソっぽく聞こえるだけです。私は、実家が米軍基地の近くだったので、なおさらそう感じます。9条を完全実施することで、周辺諸国にも武装解除を要求するようなヴィジョンを、具体的に描ければいいのですが、思い浮かべないでいます。これからも考えていきたいです。
 
 憲法が現実的でないという理由で、一度現実にあわせてしまったら、その後には留まることのない現状肯定が続いていくと思います。今の憲法が完全なものとは思いませんが、「現実を憲法に近づけてこう」というような発想をしたい。現状に妥協するだけでは、進歩はないと思います。
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by cafe_9s1204 | 2005-12-01 00:42 | 9条について